PHPのMVCフレームワークの特徴
PHPのフレームワークは様々な製品がありますが、RubyのRailsやPytnonのDjangoのようなデファクトスタンダードとなるフレームワークはありません。(強いて言えば現在はCodeIgniterですが) PHPというプログラミング言語がここまで普及しているのに、フレームワークが各サービスでバラバラなのは非常に面白いのですが、「じゃあどのフレームワークを使えばいいの?」となりがちです。 もちろん簡単に正解は出ないのですが、ここでは普及しているフレームワークの簡単な特徴を記載します。
CodeIgniter
いわゆる4大フレームワークの一つですが、他の3つと比べるとシンプルで軽量なため、パフォーマンスが良く学習コストが低いと言われています。 世界的にも(多分)一番利用されているフレームワークで、日本でも多く利用されています。
CakePHP
4大フレームワークの一つで、日本で利用率が非常に高いのですが、世界的にはそれほどではないようです。 特徴としては少し重い代わりに多機能なため(Ruby on Railsの影響を受けているとされている)、その分開発効率が良いと言われています。 CakePHP、Symfony、Zendの3つは似たような特徴を持つため、比較されることが多いです。
Symfony
4大フレームワークの一つで、日本でも世界でもかなり普及しています。
Zend Framework
4大フレームワークの一つで、PHPを開発したZend社純正のフレームワークですが、だからと言って一番普及しているわけではありません。
Kohana
CodeIgniterから派生したフレームワークで、世界的には普及していますが日本語の情報がほとんどありません。
Yii
世界的な人気と比べ日本ではイマイチですが、それなりは普及しているようです。
FuelPHP
日本で人気が上昇しているフレームワークで、CodeIgniterから移行しているユーザが多いようです。 比較的軽量で、既存のフレームワークのいいとこ取りのフレームワークと言われています。
Laravel
日本ではまだマイナーですが世界的には人気が急上昇しているフレームワークです。 初版が2012年リリースですので、最新のフレームワークとして紹介されることも多いです。 ですがパフォーマンスが悪いと言われています。
Phalcon
C言語で書かれているため非常に高速に動作し、最速のフレームワークと言われています。 日本でも利用しているサービスはそれなりにあるようで、その尖った特性から人気や知名度は高いです。
この他にも沢山のフレームワークがありますし、今後もリリースされることが予想されます。 はたして覇権を握るのはどれでしょうか。それとも、このような状態が続くのでしょうか。